研究業績(2001年4月-2004年3月31日)
1.自己評価
この期間は、下記の教科書の執筆に時間を多く割き、本来の研究成果発表が手薄になっているのが反省材料である。しかし、成果にはまだつながっていない研究活動はいくつか行ってきた。第1に、今まで共同研究を行ってきたKathleen Thelenに加えて、Ellen Immergut, Bo Rothstein等を含む国際共同研究「危機の政治学」を組織してきた。現在、成果は国際学術誌へ投稿中である。第2に、村松岐夫(京都大学名誉教授・学習院大学教授)代表の特別推進研究の一部として、官僚・国会議員・団体リーダーへのサーベイ調査を実施し、現在このデータを分析する研究プロジェクトを行っている。
2.公表された著書・論文など
- 著書
- [共著]
- 『新版 はじめて出会う政治学 フリーライダーを越えて』有斐閣、2003年(北山俊哉・真渕勝) :1997年に出した教科書の新版。
- 『New Liberal Arts Selection 政治学』有斐閣、2003年(川出良枝・古城佳子・田中愛治・真渕勝)
- [共編著]
- Local Government Development in Postwar Japan, Oxford University Press, 2001. (Michio Muramatsu, Farrukh Iqbal) :世界銀行の分権化プロジェクトの成果。
- [共著]
- 研究論文
- 「機関委任事務制度はいかなる政策効果を持っていたのか - 幼稚園行政と保育行政の比較を手がかりに」『季刊行政管理研究』94号, 2001年.
- "The rise of non-market training regimes: Germany and Japan compared," The Origins of Nonliberal Capitalism: Germany and Japan in Comparison (W. Streeck & K. Yamamura, eds.), Cornell University Press, 2001. (共著 Kathleen Thelen)
- 「公的資金投入をめぐる世論・政治」,『平成バブルの研究 崩壊編』(村松岐夫・奥野正寛編),東洋経済新報社, 2002年.
- "The Future of Nationally Embedded Capitalism: Industrial Relations in Germany and Japan" The End of Diversity? Prospects for German and Japanese Capitalism (Kozo Yamamura and Wolfgang Streeck, eds.) Cornell Studies in Political Economy: Cornell University Press, 2003.
- "Politics of Institutional Complementality: Unbundling the Japanese Management System?" Kobe University Law Review: International Edition, No.37, 2003.
- 「政治的課題としてのコーディネーション;調整型市場経済における労使関係の変化」(共著 KATHLEEN THELEN)独立行政法人経済産業研究所ディスカッションペーパー2004/04 04-J-031.
- 書評
- 「小笠原浩一『労働外交 戦後冷戦期における労働運動』」アジア経済44巻5-6号、2003年5-6月
- 「松田賢弥『闇将軍 野中広務と小沢一郎の正体』」エコノミスト2003/4
- その他
- 「これからの労使関係」『経営者』2001年12月号
- 「構造改革と民間労組の役割」『スタディ』2002年4月号
- 「首相のリーダーシップ」『スタディ』2003年10月号
- 「第3回 国会議員調査コードブック」(品田裕と共著)『神戸法学年報』19号、2003年
- 「第3回 行政エリート調査コードブック」(品田裕と共著)『神戸法学雑誌』53-3、2003年